2010-09-01(水) 18:27(UTC +0900) p Tweet
ご家庭内にも「デジタル」防災を
今日は防災の日、てコトで、ご家庭でも必要となってきている各種情報機器に関する防災ネタを。
先ずは、なんと云っても電源確保、つまりは UPS (無停電電源装置) を入れましょう。
最近「パソコン」と云えばほとんどがノートパソコンとなり、更に自宅でもケータイをメインに使う方も多いので、端末自体に内蔵バッテリを持っているから『別に UPS なんか要らない』と思っているコトでしょう。
であるが故に、急な停電が起きた場合の影響範囲を見積もることもせず、意外な見落としで大ダメージを被ってしまう恐れがあるワケですね。
ウチの場合、データ保管用の NAS やテレビ録画用の HDD レコーダー、それらや端末を連絡するハブやルーターは UPS に繋ぐ必要があります。
一般のご家庭なら、複合機(プリンタ/スキャナ)や USB 接続の外付け HDD 、更にそれらの経路となる USB ハブ自体も、保護する必要があるかもしれませんね。
次に、真に残すべきは機材ではなくデータであるコトに着目し、保管場所としての NAS を導入しましょう。
過去から蓄積しているメール、家族を写した写真やビデオ、がんばって作り込んだイラストやモデルデータ、諸々の住所録や家計簿など、他に誰も作っていない、『コレが消えたら最初からやり直し』となるデータは、実は『ご家庭の中』にこそ存在するのです。
業務に関するモノなら誰かが写しを残しているかもしれませんし、関係先のデータを寄せることで自社データの再現も可能かもしれませんが、個人がもつ私用のデータというモノは、当人が自ら行う以外にバックアップはされないワケですね。
もちろん、前出の通り普通の外付け HDD でも大丈夫ですが、可能であれば RAID 構成を組めるアプライアンスタイプの NAS がオススメです。
特に iTunes を利用していたり、家族がそれぞれ自分用の端末を持っていたりする場合、大容量の NAS をネットワークの向こう側に置くと楽できますし、 Wi-Fi で宅内モバイルする場合にも、外付け HDD を持ち歩くなどの危険もなくなりますね。
更に、モノによっては「定期的に NAS → NAS の自動バックアップを行う」機能もありますので「バックアップのバックアップ」も可能です(笑)
最後に、データを預ける金庫として、使い勝手が良くなり費用的にも手を出しやすくなった クラウドサービス の活用も検討しましょう。
例えば、先に示した「残すべきデータ」の内【メール】【写真やビデオ】については、そのものズバリ、ウェブメールサービスや写真/ビデオ共有サービスに投げてしまえます。
具体的には、 Gmail/Picasa/YouTube (Google) や Yahoo!メール/Flickr (Yahoo!) や Live Hotmail/Live SkyDrive (Microsoft) と云った、各社のサービスです。
更に、【住所録】については iPhone なら MobileMe に預ける、表計算による【住所録や家計簿】なら Google Docs に転写して移行する、なども可能ですし、【イラストやモデルデータ】についても Dropbox や インターネットディスク のようなオンラインストレージに(容量次第ですが)ファイルそのものを預けるのもアリです。
特にクラウドの活用は、データのバックアップにもなりますが、重要なのはむしろ端末への依存度を下げる効果にあります。
単純に、「場所を問わずに利用(アクセス)出来る」という面もありますが、データをクラウドに預けているので「端末を買い換えるなどしてもデータの移し替えが不要」という効能もあります。
クラウドに投げておくのが無理なくらいの大きなファイルであっても、 NAS や外付け HDD に入れておけば同様にデータの移し替えは不要になりますね。
まだまだ暑い日が続きます。
ブレーカーが落ちたり停電したり、色々な障害に遭遇することもあるでしょう。
台風もこれからが本番ですので、風水害でバックアップを残さなかったことを後悔するかもしれません。
冬の乾燥する時期ともなれば、火事で焼け出されて飯の種となるデータを丸ごと喪う可能性もあります。
防災・減災という視点で、個人持ちのデータの保管について、改めて考えてみて下さい。
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tag: NAS, UPS, クラウドコンピューティング, 台風, 減災, 災害, 防災
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2009-10-26(月) 23:17(UTC +0900) p Tweet
台風の経路は、実にデタラメな件
かつては「台風銀座」なんて仇名もあった枕崎に生まれ育ち、台風の進路予測や実際の経路などをちょっと注視していた経験からすると、今時の台風20号(ルピート)の見せた方向転換など、さして珍しいものでもないと判断できます。
てコトで、以下、気象庁の台風経路図からの抜粋です。
なお、選考基準は下記の通り。
勢力や及ぼした被害規模は特に勘案しておりません。
- 日本近傍に絡んで変な軌跡を描いたモノ
- 分かり易くループを描いたモノ
- 特に変態的な軌跡を描いたモノ
- 1986年 台風13号
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2009-08-31(月) 19:00(UTC +0900) p Tweet
台風への備え
「台風銀座」などとも呼ばれた鹿児島は枕崎で幼少期を過ごし、実際の台風被害も経験した身として、台風についての備えなどを語ってみます。
先ずはやることリスト。多少前後しますが、上から順番にやっとくべき内容としております。
- テレビやラジオ、ネットなどの情報をしっかり活用しましょう
- 戸締まりをしっかり、クレセント錠だけでなく補助錠も確実に
- 雨戸や鎧戸があるならそちらもガッチリ閉めましょう
- 庭、ベランダ、屋上に鉢植えや盆栽があるなら、屋内にしまいましょう
- 屋内にしまえない可動物については、ロープで固縛するなど対策しましょう
- 懐中電灯や防災ラジオの電池を新品にしましょう(交換電池も忘れずに)
- 海や川はもちろん、用水路や池などの水場には近づかないように
- 降水については遠く離れた場所の大雨が影響することも忘れずに
- 台風が接近してきたら、なるべく外出しないように
- 避難勧告が出たら、早めに避難しましょう
- 拘束力の強い避難指示には確実に従い、迅速に避難しましょう
- 現金をある程度手元に置きましょう
- 水と食料をある程度手元に置きましょう
- 飛来物で窓が破れても、無理に即時対応せず過ぎ去るのを待ちましょう
いくつかピックアップして解説します。
先ず、台風情報について。
多くの場合はテレビやラジオの放送を見聞きすると思います、が、ニュースの時間帯や最接近中以外ではいつでも確認できるワケではありません。
そこで、ネットにて情報を確認できるよう、次のページをブックマークしておくと良いですね。
気象庁, 日本気象協会, ウェザーニュース
接近するだいぶ前から確認できますし、また、首都圏付近通過後に極端に情報が減るような地域での情報取得にも有用ですね。
次に、風水害対策。
施錠をするのは当然ですが、クレセント錠だけではなく補助錠で「そもそも開閉できない」様にするのにはワケがあります。
最近はそうでもないかもですが、クレセント錠だけの場合、窓枠を何度も繰り返し揺すり続けることで案外あっさりと解錠してしまうのです。
で、台風などの強い(窓ガラスがたわむくらいの)風が、色々な方向から繰り返し吹き付ける状況だと、実際に風だけで解錠してしまう危険性があるのです。
また、風そのものには耐えたとしても、風に飛ばされた物でガラスや壁が破られたりしますので、比較的重くて動かせる物については、事前に屋内に取り込むようにしましょう。
もし屋内に入れられないような物であれば、なるべく低くした状態で紐で固縛するなどして、吹っ飛んだりしないように対策しましょう。
最後、ホントに強烈な台風が来た場合の備え。
停電が起きたり断水となったり、そこからの回復後にも電子機器が壊れてたり水道水が濁ったり、いろいろ問題が起きえます。
水と食料については、例えば停電で冷蔵庫の中がダメになったりもしますので、そのつもりで備えておくと良いですね。
あとは、覚悟と諦めも肝心です。
たまに「田んぼを見に行って流された」「屋根の修理をしようとして飛ばされた」などの事故が起きますが、危険な状況にわざわざ近づく必要はありません。
「予防してダメだったモノはどっちにしろダメだったんだ」と諦め、自身の身の安全を確保する覚悟を持ちましょう。
特に、自分の身を守るための迅速な避難は、周りの人まで救える(NHK)コトを知っておくと良いですね。
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