2013-08-20(火) 23:38(UTC +0900) p Tweet
先日、2013年 08月 18日 日曜日 に猛烈な噴煙で大迷惑をブチかました桜島ですが、ナニやら『観測史上最大』というのが一人歩きしている気配。
生まれが鹿児島だという程度でぶっちゃけ素人に過ぎないのですが、新記録の条件とか桜島の噴火頻度のアホさ加減をまとめて解説したいと思います。
まあ、タイムラプスにもなってるこの噴き上げッぷりは、初めて見ると確かに衝撃的ではありましょうが(笑)
先ずは分かり易いところから。
clip IT!
from ガジェット通信
「鹿児島で桜島爆発 観測史上最も高い噴煙があがり大量に火山灰が降り注いでも鹿児島市民は冷静」
from 朝日新聞デジタル
「桜島で爆発的噴火 昭和火口、史上最高の5千mまで噴煙」
てな感じで、朝日の方には明示されておりますが、『昭和火口からの噴煙』としては観測史上最高高度に達した、というコトです。
その名の通り、昭和時代に出来た火口となりますので、観測の歴史自体が短いッてコトになりますし、今回のは噴煙がドーンと上がったのでニュースになったモノの、噴火の規模としてはむしろ地味なくらいですよ、と。
例えば、気象庁のデータを見ると次のような感じ。
火 山:桜島 日 時:2013年08月18日16時31分(180731UTC) 第2報 現 象:爆発 有色噴煙:火口上5000m(海抜19100FT) 白色噴煙: 流 向:北西 --- 横山最大振幅:9.0μm 爆発音:なし 体感空振:なし 東郡元空振計:不明 瀬戸空振計:14.9Pa 弾道を描いて飛散する大きな噴石:3合目(昭和火口より1300から1800m) 噴煙量:多量 火砕流:あり 火口:昭和火口 今年500回目
そも、今年の『爆発的噴火』回数だけで既に五百回を突破しているワケで。
他の火山と同様、桜島も火口はいくつか存在しており、最近だけでも『南岳山頂からの噴煙』が5,000m以上も噴き上がった記録が2000年に確認できます。
(「桜島 有史以降の火山活動」の"2000(平成12)年"を参照)
それどころか、700mだの1000mだのと云った火柱を上げてみたり、赤熱噴石で山火事起こしたり、センチ単位の火山礫で車の窓ガラスを割ってみたり、爆発音(空震)で数キロ離れた場所の窓ガラスを割ったりと、やりたい放題です(笑)
イヤまあ、笑い事ではないのですが、今回程度の降灰は「桜島なら良くあるコト」で片付けとけッて感じで。
最後に、気象庁による桜島関連リンクをご紹介。
- 桜島[さくらじま] Sakurajima (鹿児島県) 【常時観測火山】
- 桜島 有史以降の火山活動
- 火山活動解説資料(桜島)
- 鹿児島地方気象台”桜島の月別噴火回数”
(コチラのカウントは気象庁発表の「爆発的噴火」に「一定規模以上の噴火」を加算しています)
関連するかも知れない?
cat: 科学・技術ネタ
tag: @en_sakurajima, @vol_jp, 噴火, 桜島, 気象庁, 火山, 災害, 爆発, 鹿児島
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