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2008-09-23(火) 14:49(UTC +0900) p

「動画サービスの興隆」に対抗するため、改めて「P2P配信」を見直そう

意図的に勘違いさせようという節も伺えますが、大前提として「P2P」技術と「ファイル共有」サービスはそれぞれ独立した概念です。
このように分けて考えると、 Skype は「P2P 技術によるコミュニケーションサービス」となりますし、 Winny などは「P2P 技術によるファイル共有サービス」となります。
そして今、「P2P のトラフィックより中央集権型サーバによるトラフィックのピークがより大きな影響を持ちつつある」状況が到来しているようです。


clip IT!
from @IT
変わるインターネットのトラフィック構成
“帯域食い”はP2Pから動画サービスに?

Winnyに代表されるP2P(ファイル共有:追記 n-yoshi)アプリケーションによるトラフィックは「依然、総量は多い」が、1日24時間でのトラフィックの変化を見ると、むしろP2Pより大きな問題が見えてくるという。1日の変化を見るとトラフィックは1つの頂点と夜間の横ばいのグラフを示す。この横ばいの部分は機械的に送受信を続けているP2P(ファイル共有:追記 n-yoshi)利用者のノードによるものと見られる。一方、ピークを形作るのは人間による操作があるインタラクティブなサービスだ。「もはや本当にコントロールしにくいのはP2Pではない。ピーク時の帯域に合わせて設備投資を行うISPにとって難しいのはインタラクティブなサービスだ」


例えば YouTube に代表されるような「動画サービス」。
或いは Gmail や iGoogle のような「SaaS」。
更には気象系サービスやニュースサイトでの AJAX 地図やビデオ配信。
このような、「便利だけどイチイチ個別にトラフィックが生じる」系のサービスは今後とも引き続きトラフィック増加を続けることでしょう。
その中でも最大のトラフィック喰いである「動画サービス」については、例えば CDN を活用するとかである程度は分散化も可能です。そこを更に進めて、もっと色々なノード間に P2P ネットワークを構築し、一層の「キャッシュの効率的利用」を推進することが有効な対策である、と云うオハナシです。

国内通信大手については、「インフラただ乗り論」のような虚構を喧伝するよりも、積極的に P2P を活用してVoIP トラフィックのコスト負担を下げるコトを考えて欲しいと思います。

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