2010-01-24(日) 01:53(UTC +0900) p Tweet
小惑星探査機「はやぶさ」の見てきた世界
過酷で驚異的な「はじめてのおつかい」の真っ最中である「小惑星探査機 はやぶさ」、その旅程の記録映画とも云える、ドーム型プラネタリウムでの投影を前提とした「全天周映像」。
コレが、遂に相模原でも見られるようになりました!!
てコトで、見てきた感想などを関連動画と併せて。
clip IT!
from 「はやぶさ」大型映像制作委員会
「全天周映像 HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」
実際に観てきたのは相模原にある「相模原市立博物館」のドーム型プラネタリウムで、43minのフルバージョンです。
専用ページ『全天周映画 HAYABUSA』(相模原市立博物館) にもあります通り、2010年03月14日 (日) までは、毎週土日の午前11時から観覧できます。
(その他、各地の上映館情報もご確認下さい)
内容というかストーリーというか、それ自体既に知っているモノではありましたが、軽く三回は泣けます…
詳細な内容については、是非皆さん各自でご覧頂くようにお願いします。
として、ここでは演出的に気に入った部分を。
先ず、地球スウィングバイ時。
地球重力に乗っかって、地球の公転運動の速度を借りて飛んでくワケですが、そのウィンドウの狭さと通過の正確さに痺れました。
…ウィンドウと云って良いのかはアレですが、計算通りの軌道に乗るためには一定の範囲内を想定された時刻に所定の速度で通過していくワケですが、映像では「一辺50m」四方程度の四角いチェックポイントで表現されていました。
あんな長距離飛んできて、あんな速度であそこまで完璧に駆け抜けていくとか…
次がその旅程のスケール感。
飛行速度は 30km/s (毎秒30km, なんと光速の0.01%!!) 以上にも達するワケですが、映像として「一辺30km」の立体格子を飛んでいく姿が。
そして、そんなとんでもない巨大サイズの立体格子なのに、宇宙の中では全然全く進んでる感じがしないワケです。
たった独りで、ただひたすらに、飛び続けていくワケです。
最後に、地球に還る時。
サンプルリターンのちっちゃなカプセルを地球めがけて投げッ放しで放り込むのですが、惑星間飛行している速度域そのままで直接地球に突っ込んでくるコトになり、その時のカプセルの速度は実に 12km/s (毎秒12km) 以上にも達します。
もう、どんだけ精密射撃をしないとならないんだ、と。
また、そんな速度で投げ込むッてコトは、当然「はやぶさ」自身も惑星間飛行してる速度域そのままで地球に突入してきちゃうワケで、つまり「はやぶさ」の帰還とは地球大気で燃え尽きるコトを示すのです…
ちょっとグッときてしまいましたので、あとは関連エントリや今日撮ってきた関連展示の写真、そして応援動画をどうぞ(笑)
(via タグで動画検索 探査機「はやぶさ」‐ニコニコ動画)
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tag: ISAS, JAXA, イトカワ, 小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)
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