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POPFile v0.22.0 に合わせて、ちょっと設定の肝とかを

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2004-09-13(月) 23:29(UTC +0900) p

clip IT!
from 窓の杜 – 【NEWS】
ISO-2022-JP以外の日本語メールも振り分け可能になった「POPFile」v0.22.0


つーコトで、今回もまた微妙に鮮度が落ち気味ですが、メール分類ツールPOPFile(日本語マニュアルページ)ネタです。なお、POPFileのバージョンはv0.22.0、使用メーラーはBecky! Internet Mail Ver.2(以降、「B2」と表記)を前提としてお送りいたします。

私もだいぶ前から利用しているわけですが、このエントリでは実際の利用にあたっての設定の肝などをメモしておきます。
…えーと、spamメール(迷惑メール)対策ツールとして語られがちなこのPOPFileですが、本質的には「メール分類」のためのツールですので、先ずはその点をしっかりと認識してください。ココを考え違ってしまっているために、「なんだかよく分からん」とか「件名に変なゴミが付く」とか、恥ずかしいことを言ってしまっているのを偶に見かけますからね。

先ず、基本的にはPOPFileのインストールページから順を追っていけば、よほど変な失敗をしない限り、導入自体は簡単に済みます。ので、重点を置くべきはバケツのセットアップということになります。

インストール完了後POPFileを起動したら、webブラウザで管理画面にアクセスします。で、「バケツ」タブを開き、設定開始です。基本的にはこのバケツの設定が肝になります。

  1. 先ずは振り分けるための「バケツ」を用意します。「inbox」(通常受信用)、「spam」(迷惑メール指定用)、「magnet」(MLやログメールなどの特定用途選り分け用)という感じで、三つ程バケツを作ると良いでしょう。
  2. 出来たばかりのバケツの設定はちょっとお節介すぎですので、最初に「件名の変更」を全てOFFにしてしまいます。
  3. 次は「X-Text-Classification ヘッダー」ですが、コレは取り敢えず、「spam」バケツについてのみONにしておきます。
  4. 最後は「色の変更」ですが、コレは個々人で見易いように適当に。ちなみに、私は「inbox」はgreen「spam」はred「magnet」はgray、としてあります。
  5. 他の「X-POPFile-Link ヘッダー」はONのまま、「隔離」はOFFのまま、デフォルト設定は変えなくとも良いでしょう。

なお、大抵のメーラーについては「件名」や「発信者アドレス」などをキーにした振り分け機能があると思いますが、そこら辺についてはメーラー側に任せます。POPFileのやる仕事としては、ソレが「通常メール」か「spamメール」か「特定用途メール」かを切り分けるだけに留めておくのが肝な訳ですね。

次に、公式サイトにはない「マグネット」について設定しておきますが、特にMLやログメール・ステータスメールの受信などをやっていないという場合、コレは今すぐ必要ではありませんので読み飛ばしてください。
で、MLやログメール・ステータスメールなどを受信している場合ですが、例えばspamポストに汚染されているMLであるならば通常通りPOPFileに判断を委ねればよいでしょうが(つか、そんなMLはさっさと対策を執るべきですが、ソレはまた別の話なので…)、そうでない「整備されたML」や「管理サーバなどからのログ送信・ステータス送信」などを受けている場合、それらの内容はPOPFileからすれば学習する必要のない内容な訳です。むしろノイズとも言えるソレを件名やアドレスをキーに事前に振り分け、最初から除外するということですね。
マグネットについては「宛て先(To)」「Cc」「差出人(From)」「件名(Subject)」で振り分けが出来ますので、例えばMLならば、サーバのつける共通件名をキーにSubjectで振り分ける、例えばログメール・ステータスメールならば、管理しているサーバのドメイン名・マシン名をキーにFromで振り分ける、という感じです。

ココまで済んだら次は使用しているメーラーの側での設定となりますが、公式サイトのメールソフト設定解説の通りで設定すればよいですね。アレでもよく分からない、ということなら、先ずはアレが分かるようになるまで基本的な勉強をするべきでしょう。
B2でやるべき特別な設定はありません。が、ひとつだけ。
「ごみ箱」フォルダや「spam振り分け用フォルダ」への振り分けルールについてですが、コレまでは色々な設定を駆使して少しでもspamを弾こうとしていたかも知れませんが、今後は「X-Text-Classification」で「spam」をキーにする、ただそれだけで良くなります。

さて、やっと一通り設定が終わりました。が、これでもう終わり、ではないのです。ココからはいよいよPOPFileの調教です。先ずは通常通りメールを受信してみましょう。

  1. いつものように受信したら管理画面にアクセスします。「履歴」のタブには今受信したメールが並んでいるのを確認します。
  2. 最初の段階ではPOPFileは何も分かっていないので、「分類」は全て「unclassified」になっているのが分かると思います。(マグネット設定があるならマグネット用の分類になっているモノも出てきます)
  3. ココで、各メールの行末にあるドロップダウンボックスにて、通常メールは「inbox」を、spamメールは「spam」を指定していきます。
  4. 全ての指定が終わったら、ドロップダウンボックス列の上下にある「再分類」ボタンを押して学習させます。マシン性能によっては、ココでしばらく時間がかかります。

あとは、メールを受信する毎に「1」から順に学習を繰り返していけば、早ければ二~三日で、遅くとも100~500通もメールを受信する頃には、わざわざ学習させずともほとんどのメールは適切に選り分けてくれるようになります。以降は、ごく稀に発生する選り分けミスについて再学習させるようにすればよいでしょう。
特に、B2利用時については、選り分けミスが発生しているメールのヘッダを開き、「X-POPFile-Link:」に続く個別メール確認用リンクをダブルクリックすることで、管理画面へのアクセスをすっ飛ばして直接そのメールの再設定画面に飛ぶことが出来ますので、そこでサクッと再分類してやると簡単に再学習できたりします。
あとはもう、spamなんか気にしない平穏な生活一直線です()

おまけで、私やってるもう一つのバケツを紹介。
私は「inbox」「spam」「magnet」の他に、「vc_alert」というバケツを作ってあります。ココへ振り分けるのは、偶にやってくる「オメーから送られたメールは汚染されてたから消したぞ。」というウィルスチェッカつきメールサーバからの通達メールです。で、コレは「X-Text-Classification」「vc_alert」でソレ用フォルダに放り込み、と。最近はだいぶ落ち着いたけど、流行っているウィルスの種類によってはspamよりも一日辺りの受信数が多かったりするから、コレは便利。


ところで、相変わらず眞鍋かをりサンは漢らしいですな。惚れますゼ()
(下手にTBしたらもの凄いアクセスが流れてきたりするので、個別ネタでもなくちょこっとリンクで)

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