ThinkPad の CPU アップグレードとファンアセンブリの交換の顛末

だいぶ前に一度、愛機 ThinkPad T60p の冷却ファンが稼働しなくなるという症状が出たことがありまして。
その時は軽くバラしながらダストブロワーなどで埃を吹き飛ばすなどして回復した(実はボロくなっていた USB ハブが原因だった orz)のですが、ここ二月ほどは明らかにファンの鳴りが生じておりました。更にここ三週間はいよいよヤバげな音を頻繁に発するようになってしまっておりまして、負荷が高まるとファンがより高速で回転する訳ですが、その時に異音と異常振動を発しながらもなんとか止まらずに動いている感じでした。
もうブロワーを吹いても冷却台全開にしてもどうしようもない状況に…

購入してから二年と四ヶ月。その間ほとんど止めずに稼働させッ放しという無茶を続けていた訳ですから、コレはもうファンも寿命だなと。
端末の買い換えかアップグレードによる延命かで悩んでいた訳ですが、噂の ThinkPad T400 がなかなか発表されない状況でしたので、コレは CPU のアップグレードと併せてファンも更新し、更にあと一年は使えと言ってるんだなと(笑)

そこで、今週末、遂に換装作業を実施しましたので実際の作業と併せてその顛末などをご報告。

1. 端末の型番、および、構成を確認
2. 適用可能スペックから換装する CPU をチェック
3. マニュアルを入手してバラシの手順を確認
4. バラし方と併せて、手配するべきユニットコードを確認
5. 諸々発注
6. 諸々到着
7. マニュアルを見ながらバラす手順を再確認
8. 換装作業!
9. システム稼働状況を確認して終了

先ず、「1.」については単純に型番から調べがつきます。具体的には「ThinkPad T60p 2007-83J」です。この辺はサクッと web から。
「2.」については、初期の CPU が「intel Core Duo T2600 2,160MHz/667MHz」なので、コレと互換性のある「intel Core 2 Duo T7x00 X,XXXMHz/667MHz」モノから選定。今回は手配に色々ありまして、結局は「intel Core 2 Duo T7600 2,330MHz/667MHz」となっております。

さて、他社にはない ThinkPad (IBMコンピュータの系譜)ならではの特徴として、なんとハードウェア自体の保守マニュアルが公開されている、と言う点があります。それもかなり手の届き易い場所に、です。
更にその内容は、端末の分解/組立方法はもちろん、保守用供給部品の手配番号まで明示されているという優れもの。型番と合わせて診ていけば、主基板(システムボード)でもない限りは利用者自身が簡単に不具合部品を交換できる手段が担保されている訳です。
つーワケで、「3.」についてもサクッと web から入手して、実際の手順を良く確認します。
複数端末を持っているなら大丈夫ですが、私のように端末一台主義の場合は、端末が健在なウチに必要となるページを紙出力することも忘れずに。

バラし方を確認したら、次「4.」では巻末のパーツリストから必要となる FRU 番号を見繕います。今回は「ファン・アセンブリー 41V9932」とナイロン被覆ネジも欲しかったので「ねじキット 41W4504」の二つが必要となります。
必要なモノの確認が終わったら、「5.」発注です。 CPU の方は価格比較サイトなどから納期と価格を元に通販で注文。 FRU については部品販売(043-350-8607)(番号が変わりました)部品販売(03-5445-0365)(部品センター、かも?)に電話して、口頭で依頼し FAX の遣り取りで発注完了。ちなみに、今回は「ファン・アセンブリー 41V9932 → 7,580円(税別)」「ねじキット 41W4504 → 3,500円(税別)」でした。

あとは、「6.」到着したブツを検品して、「7.」ブツと合わせてマニュアルを読みながら手順を確認して、「8.」換装して、「9.」お終い、となります。
最後に、実際の換装作業の様子を撮影してみましたので、ご覧下さい。

追記(2010/06/11 11:09)

IBM 部品センター 個人向け受付 の番号が変更となっていたので、訂正します。