2007-09-07(金) 08:31(UTC +0900) p Tweet
NHK スペシャルの「驚異の小宇宙・人体」で体内の細胞とか合成物質とか分子活動とか、その辺の事象を CG 化できるようになった頃から、「生命活動の可視化」は新しい局面に移行して行ったと思います。
そして、日本では昔から行われている「擬人化」もまた、分かり辛い/見え辛い事象を可視化/抽象化する手段としてよく用いられてまいりました。
その二つが「漫画」を仲介して融合したとき、「科学雑誌の表紙を擬人化した『闘うたんぱく質』が飾る」と云う奇跡的反応が生じたようです。
clip IT!
from
「Cell Online」
via 時事ドットコム
「人気漫画、米科学誌表紙に=日本人研究者論文、イメージ化-「ジョジョ」荒木さん」
うわ、コレはスゲー良いかも…
しかし、顛末を読むと如何にも日本的なハナシで心が和みますな(笑)
ふむ、時限削除されそうですので、以下、時事ニュースの全文引用をしておきます。
2007/09/07-01:40
人気漫画、米科学誌表紙に=日本人研究者論文、イメージ化-「ジョジョ」荒木さん
人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」で知られる荒木飛呂彦さんのイラストが、7日付の米科学誌「セル」の表紙を飾った。同誌に掲載された日本人研究者の研究内容をイメージ化したもので、医学や生物学の分野で権威のある同誌の表紙を、日本人漫画家が描くのは異例だ。
論文は、神経細胞間のつなぎ目に当たるシナプスで神経伝達の調節に関与するたんぱく質の発見に関するもの。神経伝達の異常はアルツハイマー病や脳梗塞(こうそく)、統合失調症など多くの脳神経疾患でみられ、発見は治療法の解明などにつながると期待される。
自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の瀬藤光利准教授らは、人間の全遺伝情報(ヒトゲノム)の解析と、遺伝子組み換えマウスを使った実験でこのたんぱく質を発見。神経伝達に直接かかわる他のたんぱく質を分解することから、壊し屋を意味する「スクラッパー」と名付けた。
荒木さんの作品のファンだった瀬藤准教授は、つてをたどって論文内容のイメージ化を依頼。荒木さんはこれを受け、作中で「スタンド」と呼ばれる超能力を擬人化したキャラクターにスクラッパーをなぞらえ、標的となるたんぱく質を破壊する様子を描いた。
追記(2007/09/07 19:18)
日本からのアクセス爆発の所為か、 cell.com にアクセスできなくなってしまってますので表紙イメージをローカルに取ってきました。
ついでに、 amazon も付けておきました(笑)
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